トライeブックス
インタビュアー 佐藤 満(トライ)

トライ 小学生向け百科事典「きっずジャポニカ」を出版している小学館が、昨年から「きっずジャポニカセレクション」シリーズを続々刊行し話題となっております。今回は「きっずジャポニカセレクション」の編集をされた小林さんにお話しをお伺いします。まず現在までのラインナップをご紹介下さい。 きっずジャポニカセレクション
小林 はい。現在までに次の7冊が発行されています。
10才までに知っておきたい 世の中まるごとガイドブック 基礎編
12才までに知っておきたい 世の中まるごとガイドブック 応用編
10才までに知っておきたい 日本まるごと地図ドリル
10才までに知っておきたい 世界まるごと地図ドリル
10才までに身につけておきたい 表現力アップのための仲間のことば1000
そして、この11月新たに発売になる『10才までに知りたい!なぜ?どうして?科学のふしぎ』と『12才の脳がみるみる吸い込む どんどん知りたい科学の「なぜ」40』です。
トライ 書店ではどんな年齢層の方が買われているのでしょうか?
小林 愛読者はがきなどを拝見しますと、「10才まで〜」の方は小学校低学年のお子さまをもつお母さまのご購入が多く、早いうちから子どもにいろいろな知識を身につけさせたいという傾向を感じます。一方、「12才まで〜」の方は、難しい中学受験にも十分対応できるよう、かなり高度な内容を小学生向けに易しく解説していますので、小学校高学年のお子さまをもつ親御さんはもちろんのこと、中高生から、OL、ご高齢の方など、さまざまな年代の方が買われているようです。
トライ 幅広い層の方に読まれているのですね。そもそも「きっずジャポニカセレクション」を出版されたきっかけはどのようなものだったのですか?
小林 2006年に刊行した、百科事典『きっずジャポニカ』は小学生向けの1冊本のオールカラー百科事典として、発売以来大変好評をいただいておりますが、この派生企画として、現代のニーズに合わせて小学生のうちにこれだけはぜひ知っておいてほしいと思われる事柄を、ジャンル別にまとめたものをつくろうということになったのです。
トライ 10才と12才という年齢を書名に付したのはなぜですか?
小林 特に中学受験熱が高まっている昨今では、小学4年生つまり10才前後が中学受験の準備を始める区切りとなっています。本格的に塾などに通い始めるのもこの年代からが最も多く、勉強の難易度も大きく変わってきます。ですから「きっずジャポニカ・セレクション」では、この10才を1つの区切りとして、子供の発達年齢に応じて何を勉強していいのかがはっきりわかるように目安となる年齢を冠しました。
トライ なるほど。トライでも和田秀樹さんの理論から、10才前後の「メタ認知」という脳の変化に注目して学習指導の参考にしていますが、共通する所がありますね。
小林 9才になる私の子供を実験台にして、原稿の段階で意見を聞いたり、実際に問題をやらせ反応を見たりして編集の参考にいたしました。(笑)
トライ そうですか。(笑)また、中身も何を使うかかなり絞り込まれたように拝見いたしましたが、苦労も多かったのではないでしょうか?
小林 難しい事柄も楽しく理解できるように、子どもの目線で構成を考え、図版を豊富に入れたり、クイズ的要素を入れたり、コラムや解説を充実させたりなど、さまざまな工夫をしました。また中学入試の出題傾向も徹底的に調査して、内容に盛り込みました。
トライ 今後も同シリーズが刊行されていくと聞いております。ジャンルの広がりが楽しみですね。本日はありがとうございました。
 
歌って覚える 英文法完全制覇
小学百科大事典 きっずジャポニカ
小学館国語辞典編集部/編集
出版社 小学館
価格 6,510 円 (税込)
小林尚代(コバヤシヒサヨ)

1965年、東京都生まれ。東京都立大学人文学部国文学科卒。
(株)尚学図書を経て、1993年小学館に入社。コミュニケーション編集局 国語辞典編集部に所属。
50万項目を誇る日本最大の国語辞典『日本国語大辞典(第二版)』の編纂に関わった他、『漢語例解辞典』『日本語新辞典』『きっずジャポニカ』などの各種の辞典(事典)から、エッセイ集、絵本など、言葉とコミュニケーションをめぐる幅広い書籍の編集に携わっている。一児の母。

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