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大学生が親から自立し、社会人として育っていくためのキャリアデザインとは?
昨年専修大学にキャリアデザインセンターを立ち上げた池本教授に聞いた。
インタビュアー 佐藤 満(トライ)

トライ キャリアデザインセンターはいつ立ち上げたのですか?
池本 4年前に理事長、学長にキャリアデザインセンターの必要性を提案しました。準備に4年かかり、昨年発足いたしました。今年で2年目です。

トライ なぜ、キャリアデザインセンターを立ちあげようと思われたのですか?
池本 学生の保護者の気持ちが背景にはあります。学生自身は社会に出てからの責任感や自立心、仕事に対するモチベーションなどに自信が持てない。保護者は高い学費を出しているのに納得のいく就職先が見つからなかったり、社会人としての自覚や行動様式が身につかなかったりする大学の教育に不満があるのです。
トライ 保護者の不満に応える必要があったのですね。
池本 そうです。そこで「キャリアデザイン」つまり仕事の設計、ひいて言えば人生設計につながる「社会知性」を磨くキャリア教育を行なう組織を立ち上げたわけです。

トライ 専修大学の特色あるキャリア教育プログラムは何でしょうか。 ピリ辛ネギ味噌たれ
池本

ベンチャービジネスコンテストと地域密着型インターンシップです。前者は昨年、早稲田や慶応の学生を押さえて複数の学生が入賞しました。後者は地元商店街の活性化のための空き店舗活用案や地元企業の新製品開発プログラムの参加などを実施してます。たとえば、川崎市内の納豆屋さんの冬期限定商品として「ピリ辛ネギ味噌味のタレ」が12月から発売されます。学生の豊かな発想の賜物ではないでしょうか。

さらに詳しい活動は
専修大学キャリアデザインセンターのホームページ


トライ 最後に先生の著書「企業家とは何か(八千代出版)」は経済学の専門書ですが、20年前のものを加筆再版されたとか。
池本 ええ 前書きにも書きましたが、やっと持論に時代がついてきたという感じです。
トライ 先見の明というか、20年経っても色あせない普遍的なお考えがもとになった著書と言えるわけですね。
池本 初版当時絶対的と思われた大学者シュンペーターの理論に疑問を感じ、それを超えようとしたのです。企業家とは何かというときに、技術革新というテクノロジーから論ずるのではなく、マーケティング、古い言い方をすれば商売から解きおこすべきだと考えたのです。そうする事で現代社会の企業家を矛盾することなく説明できます。
トライ 本日は貴重なお話しをありがとうございました。

池本正純(イケモトマサズミ)
1946年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程終了。現在専修大学経営学部教授キャリアデザインセンター長。「企業家とは何か」「現代企業組織のダイナミズム」など多数。
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