「論理エンジン」という独自の手法で現代国語のカリスマ講師としても名高い出口汪先生。学校の授業についていけない子は、勉強ができないのではなく、言語能力が足りないのだと喝破する。言語能力を育てること。それがすべての学力の基本になる。
インタビュアー 佐藤 満(トライ)
トライ
すっかり秋らしくなりました。私は子供たちに涼しく読書に適したこの時期に本を読む習慣をつけてほしいと願ってます。
たくさんの本の中で論理力をつけるお薦め書があれば教えて下さい。
出口
子供のころから良い童話や小説を読むことは重要です。小学生には日本語の文章の骨組みを的確につかめるような良い作品を集めた、
「出口汪の日本語トレーニング」を推薦します。また私の好きな作品でもある三浦綾子さんの「
氷点
」を中・高生には推薦します。
興白くて一気に読めるのではないでしょうか。本を読むことが好きになれば、自然と習慣になります。
トライ
「論理エンジン」とは そもそもどのようなものですか?
出口
人間の脳は言葉によって思考するわけで、言葉が足らないと脳の論理機能が働かないのです。それはコンピュータを働かせる大元の システム、たとえばウィンドウズというベースがあって、そこでワードやエクセルといったソフトを動かすのと似ています。 言葉能力をウィンドウズとすれば、算数や英語はワードやエクセルになるわけです。良いシステム(すぐれた言葉能力)を使えば 算数でも英語でも社会でもどんなソフトもすばやく動かせる。算数の計算問題ばかりをやっていても、この言葉能力は身につきません。 英語の単語をむりやり暗記しても同じですね。まず言語、日本語で考え理解する力をつけなければ、他の教科の理解もすすまないと私は思ってます。
トライ
本日はありがとうございました。10月には初めての小説「水月」(講談社)も出版されるそうですね。どのような小説なのかとても興味深いです。
「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす
著者 出口汪
出版社 PHP研究所
価格 1,365 円 (税込)
出口 汪
(デグチ ヒロシ)
1955年東京生まれ。関西学院大学院卒。予備校の教壇に立ち、その衝撃的な講義に受験生が殺到する。
徹底した論理的解法により、受験生の頭脳に革命を起こした、現代文指導の第一人者。博士課程終了後、大手有名予備校でカリスマ講師として活躍中。
テレビ、ラジオ、講演活動などの幅広い活動を行っている。著作として『現代文入門講義の実況中継シリーズ』『システム現代文シリーズ』など数十点に及ぶベストセラー参考書を執筆。今までの累計部数は300万部を越えている。
入子 祐三さん 幻の尋常小学校算数教科書復刻