トライeブックス
日本初の国定教科書は表紙が黒いことから「黒表紙」と呼ばれた。利息や一日の仕事量の計算など、大人でも解けない難問が多く、改訂を余儀なくされた。現在「ゆとりの教育」のもと学力低下がさけばれている。いまこそこの「黒表紙」を参考にし、研究する必要があるのかもしれない。
インタビュアー 佐藤 満(トライ)

トライ 今の教科書と比べてずいぶん難しいですね。
入子 現在は義務教育が9年間のため、小・中学校で(算数)指導が完結するように文部省が教科書をつくっています。しかし当時は義務教育は6年間でしたので、その期間内で、社会生活に必要な常識、知識などが完結するように作られました。
分かりやすくいいますと、今の9年分が6年分に凝縮されているんです。そのため難しいです。私もうなりながら解きました。(笑)
黒表紙とニッポンの算数

黒表紙の見開き
トライ どのような人たちに読んでほしいですか?
入子 「昔、おじいさんやおばあさんが小学校の6年生のとき使っていたんだよ」と実際使っていたかたにも手にとっていただきたいです。また、一番に、お父さん、お母さん世代に読んでもらいたいです。子供といっしょに解いてみて、親子で算数の考える楽しさをつかんでもらえたら幸いだと思います。

ニッポンの算数
ニッポンの算数
幻の尋常小学校教科書の問題
著者 入子祐三ほか
出版社 東洋館出版社
価格 1,575 円 (税込)
入子 祐三(イリコ ユウゾウ)
埼玉県に生まれる
東京第三師範学校卒業、東京都公立小学校長
東京都公立小学校長会副会長
東京都算数教育研究会会長
全国連合退職校長会常任理事
家庭教師のトライ